みなさんは「まふまふ」というアーティストを知っていますか?

え?まふまふ?
それ名前なの?
誰かに紹介するたびに聞き返されますが、「まふまふ」という名前のアーティストです。
男性とは思えない高い声が特徴で、歌ってみた動画では多くのボカロ楽曲を原曲キーで歌い上げています。
ボカロ楽曲
ボーカロイドと呼ばれる音声合成ソフトで作られた楽曲のことで、初音ミクが歌う「千本桜」が有名です。
ボカロ楽曲は人が歌うには高い音域の曲が多いため、原曲キーで歌うのは女性でもしんどいです。
まふまふオリジナル楽曲も音域が高い曲がほとんどのため、カラオケで歌うと90%の確率でのどがつぶれます。
広い声域を活かしてかっこよく歌ったり、かわいく歌ったりとまふまふはすさまじい表現力の持ち主です。
今回はそんなわたしの推し、まふまふとはどんなアーティストなのかをおすすめ楽曲とともに紹介します!

ただひたすらに存在が尊い…!
まふまふとは

まふまふとは何者なのか、経歴と楽曲の特徴をカンタンに紹介していきます。
歌い手として活動スタート
2010年にニコニコ動画で活動開始した、いわゆる「歌い手出身」のアーティストです。
歌い手
ボカロ楽曲をカバーして「歌ってみた動画」を投稿し、活動している人のことです。
浦島坂田船、天月、96猫も有名です。
活動を始めたころは今と比べると低い声で歌っていましたが、たまに出す高音ボイスはやはり男性のものとは思えません。
また自身で作詞作曲も手がけており、ピアノやギターなどの楽器演奏もできる、まさに「何でも屋」です。

できすぎ君かな?
そらると結成したユニット「After the Rain」として活動
2016年に同じ歌い手の「そらる」とともにユニットを結成。
After the Rain結成前から歌ってみたでコラボしており、結成前は「そらいろまふらー」と呼ばれていました。
そらるの低音とまふまふの高音が合わさるハモリはいつ聴いてもきれいで鳥肌が立ちます。
楽曲の作詞作曲はまふまふが担当することが多く、まふまふの曲を歌うようになってからそらるの声がどんどん高くなっており、音域とともに表現の幅も大きく広がっています。
史上初・無観客で東京ドームオンラインライブ開催
2021年5月5日には史上初となる東京ドームでの無観客ライブを行ない、YouTubeでオンライン配信されました。
2時間のライブはセトリも演出も最高で、あっという間に終わってしまいました。
そしてなんと、このオンラインライブ。無料で見ることができるんです。

お願いだからお金を払わせて…!
コロナが収束して有観客でライブができる日まで公開するとまふまふ本人の意志で、現在もYouTubeで公開されています。
2021年、紅白歌合戦への出場が決定
人気上昇中のまふまふは、2021年の紅白歌合戦への出場が決まっています。

まふくんが…紅白…?!
ニュースで知ったときはあまりの驚きで大声をあげてスマホを落としてしまいました。
彼の歌声をテレビ越しに聞ける日が来るなんて、こんなにうれしいことはありません。
今年はみんなで紅白歌合戦を見ましょう!
まふまふの楽曲
彼の作る楽曲は世界観が暗かったり、キラキラしていたり、かわいかったり、曲によってガラリと変わります。
歌詞の言葉選びも素敵で、古文に出てくるような和を感じる歌詞は聞いているだけで心地いいです。
暗い言葉も多く出てきて、人生のことを「罰ゲーム」や「分が悪い博打」と表現している楽曲もあります。
「ああ 人生とかいう罰ゲーム」
罰ゲーム/まふまふ
「もしもボクが神様だったら
人生とかいう名の分が悪い博打
疾うに とっくに廃止して
燃えるゴミの日にまとめてぽいっだ」
輪廻転生/まふまふ
前向きな曲は多くありますが、ちょっとした闇を感じるような曲はなかなかありません。
落ち込んだときに聞くと「暗くなったり、なんだこの世界って思ったりすることもあるよな」と前向きになれます。
おすすめ楽曲を紹介!

まふまふの歌う楽曲は、曲によって雰囲気がコロコロ変わります。
その中でもわたしがおすすめする楽曲を
- まふまふオリジナル楽曲
- After the Rainの楽曲
- 歌ってみた・カバー楽曲
に分けて紹介!
彼の世界観をぜひ堪能してみてください。
まふまふオリジナル楽曲
夢のまた夢
まふまふの楽曲の中でもわたしが一番好きな曲です。
和ロックという言葉がぴったりな夏を感じるかっこいい楽曲で、実写MVも投稿されています。

浴衣と狐のお面がこんなにも似合うお方が他にいるだろうか…
東京ドームライブの最後に「僕の一番大切な曲」と紹介して歌いました。
まふまふの曲を聴いたことがない方には一番に聴いてほしい楽曲です。
曲の2番に出てくる歌詞の「林檎飴」の少しこぶしのきいた歌い方がたまりません。
特に「ご」の発音が好きです。
「わすれたもの 林檎飴」
夢のまた夢/まふまふ
また、ラスサビ直前にぽそっとささやく「ばいばい」はイヤホンをつけて大音量で聴いてください。
控えめに言って惚れます。
女の子になりたい
曲名からわかる通り女の子がテーマの曲で、驚くべきは歌声です。
MVに出てくる女の子が歌っているかのような、とてもかわいらしい声で歌っています。
東京ドームライブで聴いたときは「本当にこの人からこの声が出ているんだ…」と衝撃を受けるとともに、少し恥ずかしそうに照れ笑いしながら歌う姿に全ファンがもだえました。

かわいい!
2番のBメロがいちばんの萌え声タイムです。
「ドキドキして ドキドキして
眠れない夜 ワンツースリー勇気を出せば」
女の子になりたい/まふまふ
こそこそ話をするように「ドキドキして」と言う声に、聴いてるこっちまでドキドキしてしまいます。
「出せば」の発音が好みです。
そして忘れてはいけないのが、曲の最後のささやき。
ナイショだよ
女の子になりたい/まふまふ
あまりのかわいさに思わず守ってあげたくなります。
ひともどき
これまでのまふまふの楽曲とはまた違った世界観を見せてくれた楽曲で、切ない人生観を感じました。
マスクを付けない完全な顔出しMVはこの楽曲が初めてで注目を集めましたが、YouTubeのコメント欄には楽曲についての感動コメントが多く、MV・楽曲ともに聴く人の心を大きく揺らした1曲です。
透き通るような裏声と一音一音を丁寧に奏でるギターが印象に残ります。

胸がきゅうっと切なくなる曲
透き通るような声で歌う、1番のサビで曲の世界観にスッと一気に引き込まれます。
この曲の推し発音は次の歌詞。
「蹴とばして 踏んでくれたならいいのに」
ひともどき/まふまふ
「いいのに」のロングトーンで「にー↓」と少し苦しそうに消えていく声は何度も繰り返し聴いてしまいます。
そして、まふまふっぽさ全開の高音フレーズはこちら。
「心臓よ 心臓よ いっそ止まってほしかった」
ひともどき/まふまふ
声が高すぎます。でも、そこがいいのです。
After the Rainの楽曲
1・2・3
アニメ「ポケットモンスター」OP主題歌です。
西川貴教と鬼龍院翔がコラボした「西川くんとキリショー」の歌唱バージョンや、乃木坂46の生田絵梨花と松村沙友里の「からあげ姉妹」歌唱バージョンでも有名になりました。
そらる・まふまふともにポケモン好きということもあり、ポケモンのゲーム音や歌詞からポケモン愛が伝わってきます。
アニメ向けに作られ、ポケモンの世界観も盛り込まれている中にある爽やかなAfter the Rain感がたまりません。
After the Rainと言えば、きれいなハモリです。
「いつか描いた未来がボクのポケットにあるから」
1・2・3/After the Rain
このフレーズのハモリはさすがと言うべき。
まふくんはこのフレーズを裏声ではなく地声で歌っているため、声のボリュームが大きく元気がわいてくるようなハモリになっています。
「キミにきめた!」
1・2・3/After the Rain
曲の最後のフレーズではバック音楽が一瞬止まります。
つまり、2人の声だけがダイレクトに聞こえてくるサービスタイムなのです。
目を閉じて、耳をすませて聞くと2人の声をより近くに感じられます。
セカイシックに少年少女
After the Rain結成前に投稿された楽曲ですが、これぞAfter the Rainの原点と言えます。
キレイな星空が思い浮かぶキラキラと爽やかな1曲。
ラスサビでは普通のコーラスと違って、どっちが主旋律なのかわからないくらいに2人の声がはっきりと耳に入ってきます。
それなのにお互いの音がケンカすることなく重なり合っていて、これほどまでに美しいハモリを聴いたのは初めてでした。

ふとしたときに聴きに帰ってくる、
安心感のある楽曲です
セカイシックに少年少女はAfter the Rainの聴きどころである、ハモリのオンパレードです。
特にラスサビからのハモリは透き通ったメロディーに、明るく丁寧に歌い上げる2人の声が映えます。
「ああ 世界、恣意的愛ヲ謳ウ」
セカイシックに少年少女/After the Rain
「存外 ハローグッバイ おやすみ」
セカイシックに少年少女/After the Rain
「グッバイ」のまふくんの高音と発音はかなり好みで、そこだけ切り取ってリピート再生したいくらいです。
ブラッククリスマス
クリスマスの曲ですが、よくあるクリスマス曲のようなキラキラした感じはなく、ライブで合いの手を全力で叫びたい楽曲です。
ジングルベルの「はしれそりよ かぜのように」のメロディーから始まったかと思ったのもつかの間、一気にダークな雰囲気へと変わります。
合いの手を入れる場面もあるため、ライブで歌われたら盛り上がること間違いなしです。

年中ノリノリで聴いちゃう♪
ブラッククリスマスと言えば、サビ前の色気あふれるセリフとまふくんのラップが聴きどころです。
「悪い子はここかな」
「さらってやろうか」
ブラッククリスマス/After the Rain
はい、悪い子はここです!さらってください!
「メメント・モリはそいつがRight」
ブラッククリスマス/After the Rain
まふくんのラップに出てくる歌詞の「Right」の、力強くもやわらかい発音に耳が幸せを感じています。
歌ってみた・カバー楽曲
命に嫌われている。
YouTubeで再生回数1億回越えのカバー曲です。
原曲はカンザキイオリさんで、命について考えさせられる楽曲が印象的です。
高音で少し苦しそうな歌声でまふまふが歌うことで「生死」や「命」に対する強いメッセージをより感じられます。
考えさせられる歌詞に、まふくんの高音が胸にグサグサ刺さります。
「産まれた環境ばかり憎んで
簡単に過去ばかり呪う」
命に嫌われている。/カンザキイオリ
歌詞の内容が一番グサリときた部分でもあり、まふくんの「憎んで」の発音が好きな部分でもあります。
サビは全部、声が高い。なのに聴きづらくない。
まふくんの高音の美しさが際立ちます。
夏祭り
JITTERIN’JINNさんの楽曲で、Whiteberryさんのカバーが有名です。
夏をイメージした楽曲を作ることが多いまふまふがアレンジして歌っているということもあり、「夏祭り」という曲の懐かしさとともに、ところどころにまふまふ節を感じられます。
サビの後に「セイッセイッセイッセイッ!」とアレンジで掛け声を加えています。
楽しそうに歌うまふくんの声と、動画の右下でぴょんぴょんと跳ねるイラストがまたかわいいです。
「友だち見つけて離れて歩いた」
夏祭り/ JITTERIN’JINN
キョトンとしたような声で「歩いた」と歌っていて、このときのちょっと丸みを帯びたような声がたまりません。
まふまふの推しポイント

ここからはわたしがまふまふ(以下、まふくん)の大好きポイントを語っていきます。
声
まふくんの最大の推しポイントは何と言っても、男性とは思えない高い声です。
いわゆる「中性的な声」でかっこよさもかわいさもかねそなえています。
あまりの高さに笑ってしまうこともありますが、高いから聴きにくいということもなく、スッと耳に入ってきます。
「女の子になりたい」を歌うまふくんは、もはやただの女の子。

かわいすぎるよ!!
笑い声も特徴的で「アハハッ↑」とかなり高い声で笑います。
生配信で楽しそうに笑う声は無邪気に遊ぶ子どものようですが、この笑い声が楽曲に入ると雰囲気が一変。
「メリーバッドエンド」という曲のまふまふの高い笑い声は狂気を感じて、暗い曲の「闇」をより深いものへとしています。
歌い方
広い音域もすごいですが、歌唱力・表現力もすばらしいです。
美しいビブラート、鳥肌が立つほどきれいなコーラス、消え入るような切ない声、心の痛みを表現する叫び声など、言い出したらきりがありません。
歌い方の一部分が強烈に頭に残る瞬間があり、そのたった一瞬を求めて曲を聴くことも。
おすすめ楽曲の推しポイントで聴きどころを紹介しています。
笑顔
少し前から顔出しをするようになり、オンラインライブでもマスクをせずに歌っています。
東京ドームでのオンラインライブで「夜空のクレヨン」を歌ったとき、まふくんは満面の笑みを見せてくれました。
とても楽しそうに、うれしそうに笑いながら歌う姿を見て泣かずにはいられません。

ライブを見て号泣したのは初めてでした。
これからもずっと笑って歌い続けてほしいと願うばかりです。
ずっと推し続けたいアーティスト・まふまふ

歌い手出身のアーティスト・まふまふについて紹介しました。
ここまで大好きになったアーティストはまふまふが初めてで、彼の世界観は元気と勇気を与えてくれます。
アニメ・ドラマの主題歌を担当したり、有名アーティストに楽曲提供をしたり、今年の年末には紅白歌合戦に出場したり、まふまふの勢いは止まりません。
少しでも興味を持った方は、今回紹介した楽曲をぜひ聴いてみてください。
男性ということにまずびっくりするとは思いますが、暗い曲から明るい曲まで多くの楽曲があるのできっと楽しめますよ。

以上、推し語りでした!
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